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帰ってきた映画『ヘルボーイ』 ダークさ増量、「アガる音楽」も魅力?

2019年9月27日に日本で公開が始まった、アメリカンコミック原作の映画『ヘルボーイ』。過去2004年、2008年に『シェイプ・オブ・ウォーター』『パシフィック・リム』などを手掛けたギレルモ・デル・トロ監督によって映像化されていますが、この度リブート版として復活しました。ダークファンタジーコミックの人気作はどう生まれ変わったのでしょうか?

世界観をコアに作り込み、ダークさ大幅増量

映画『ヘルボーイ』ポスタービジュアル (C)2019 HB PRODUCTIONS, INC.
映画『ヘルボーイ』ポスタービジュアル (C)2019 HB PRODUCTIONS, INC.

 2019年9月27日から日本で公開された、カリスマ人気アメコミ原作の映画『ヘルボーイ』。過去アカデミー賞も獲ったギレルモ・デル・トロ監督によって、すでに映画が2作品作られてますが、今回、スタッフやキャストを一新した『ヘルボーイ』として生まれ変わりました。

 今作のリブート版では、原作のダーク要素をアップさせ、より派手でグロテスクな映像になったことでR指定に。米ダークホースコミックスから1993年に刊行された、作者マイク・ミニョーラによる原作『ヘルボーイ』が、今作でマイク自身による完全監修で生まれ変わるというのも、見どころのひとつとして注目を集めています。

 赤い鬼のような主人公ヘルボーイは、魔界の王子(悪魔の赤ん坊)が人間に育てられ、他のモンスターたちからから人間を守る特務機関「超常現象調査防衛局(B.R.P.D)のエージェント」となったもの。デルトロ版ではファンタジックな印象が強く、ダークな絵本がそのまま実写になったような不気味さがありましたが、今作ではコミックから飛び出てきたヒーローものとして、ヘルボーイやクリーチャーたちのアクションも抜群にかっこよく描かれ、原作に忠実に、コアに作り上げたことがわかります。

 過去の『ヘルボーイ』のファンタジックな雰囲気が好きだった人には物足りない所も多いかも知れませんが、ダークな描写は大幅に増し、特にクリーチャーたちのリアルさや挙動などには目を見張るものがあります。

 個人的に少し物足りなさを感じたのは、パートナーの存在。今作ではジャガーの姿に変身するベン・ダイミョウと、霊媒能力を持つ少女アリスが仲間として戦うのですが、戦闘での活躍などがあまりぱっとせず、ダイミョウは最後の方で姿を明かすので消化不良気味。

 前作のパートナー、念動発火を操るリズと半魚人エイブのふたりの方が個性が爆発しており、仲間との連携やストーリー展開に探偵要素なども入れ込んで盛り上げていました。パートナーらの魅力をあまり強く感じさせなかった分、若干戦闘パートの盛り上がりに欠けるところも見られました。

【画像】灼熱のサウナで試写会も? 映画『ヘルボーイ』の軌跡(6枚)

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