高嶋政宏とミニスカ沢口靖子が合体して巨大ロボに? 「建国記念の日」に観たい特撮映画2選
「世界のミフネ」vs.元祖キングギドラ『日本誕生』
![「日本誕生 [東宝DVDシネマファンクラブ]」(東宝)](https://magmix.jp/wp-content/uploads/2024/02/240205-kenkokukinen-02-211x300.jpg)
1959年11月に公開された『日本誕生』も、見応えのある特撮映画です。東宝の映画1000本目を記念した大作で、上映時間は182分もあります。『宮本武蔵』(1954年)などで知られる巨匠、稲垣浩監督と、『ゴジラ』(1954年)を大ヒットさせた円谷英二特技監督とのタッグ作です。三船敏郎さんはヤマトタケルとスサノオの2役を演じています。
いちばんのチェックポイントは、スサノオ(演:三船敏郎)とヤマタノオロチとの対決シーンです。日本神話に登場するヤマタノオロチは、8つの首を持つ超弩級の大蛇です。このクリーチャーの出来栄えと操演が素晴らしく、『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年)からゴジラの宿敵として登場する宇宙怪獣キングギドラの原型になったことが知られています。
ヤマトタケル(演:三船敏郎)が女性に変装して、クマソタケル(演:鶴田浩二)の謀殺をはかるシーンも見逃せません。数々の時代劇でワイルドな剣豪を演じてきた三船さんが女装姿を披露した、かなり珍しい場面となっています。
他にも、アマテラスオオミカミ(演:原節子)を天岩戸から誘い出すシーンでは、当時大人気だった横綱力士の朝潮太郎さんをアメノタヂカラオに起用しています。映画会社の枠を越えた豪華オールスターキャストとなっています。
『日本誕生』の14年後には『日本沈没』
レジェンド俳優たちがいにしえの神々を演じた『日本誕生』は、破壊神「ゴジラ」の生みの親である東宝の田中友幸氏がプロデューサーを務めました。田中プロデューサーの面白いところは、『日本誕生』の14年後に『日本沈没』(1973年)を大ヒットさせたことです。日本国の誕生から、国土消滅の瞬間までを映画化した稀有なプロデューサーとなっています。
SFパニック映画の傑作としていまも人気の『日本沈没』ですが、「日本人とは何か?」を問いかける作品にもなっていました。田中プロデューサーは『ノストラダムスの大予言』(1974年)もヒットさせています。国の始まりからその終わり、さらには世界が滅亡する近未来までを田中プロデューサーは映画製作を通して見つめていたようです。
東宝映画『日本誕生』と『ヤマトタケル』は、Amazon Primeビデオなどで視聴可能です。連休中に映画を楽しみながら、日本の歴史と未来について想いを巡らせてみるのはいかがでしょう。
(長野辰次)




