【祝!復刻】ファミコン少年が驚愕した、ゲーム機「PCエンジン」の衝撃
1980年代後半から1990年代半ばに活躍した家庭用ゲーム機「PCエンジン」が復刻ミニゲーム機として令和の世によみがえることが発表されました。1980年代後半に登場したPCエンジンが家庭用ゲーム機にもたらした影響、そして当時のゲーム少年たちの受け止め方はどのようなものだったのでしょうか。
当初は「ドラクエIII」発売に注目が?

1980年代後半から1990年代半ばに人気となった「PCエンジン」が、復刻ミニゲーム機「PCエンジン mini」としてコナミデジタルエンタテインメントから発売されることが明らかになりました。「PCエンジン」発売当時を知るゲームライターの早川清一朗さんに、ゲームファンに与えた衝撃や、今も記憶に残るゲームタイトルについて語ってもらいます。
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「PCエンジン」は、1987年10月30日にNECホームエレクトロニクスから発売された家庭用ゲーム機です。翌1988年には、家庭用ゲーム機としては世界初となる大容量CD-ROMを採用した「CD-ROM2」が発売。家庭用ゲーム機の世界にアニメ映像やキャラクターボイスをもたらし時代の先駆者となりました。
PCエンジンで発表されたタイトルには、『ときめきメモリアル』『天外魔境』『超兄貴』など、個性的かつ先鋭的なソフトが多数存在し、今なお高い人気を誇っています。PCエンジンオリジナルのタイトルではありませんが、当時パソコンゲームとして極めて高い評価を受けていた『イースI・II』のアニメ―ション・ボイス付き移植は、当時のゲーマーに大きな衝撃を与えました。
果たして「PCエンジンmini」にどんなタイトルが収録されるのか、今から楽しみで仕方ありませんが、発売がコナミデジタルエンタテインメント様ということなので……。
『ときめきメモリアル』は是非お願いします! 買いますから! 絶対買いますから!
しかし、今でこそ筆者もPCエンジン大好き人間ですが、発売当時の筆者はそうでもありませんでした。それはなぜかと言いますと……。
「なんか新しいゲーム機出るんだ。それより『ドラゴンクエストIII』だ!」と、1988年2月発売のファミリーコンピュータ版『ドラクエIII』しか目に入っていませんでした。
実際、学校でのゲームの話題も『ドラクエIII』がメインだったのをよく覚えています。またPCエンジンは子供が簡単に買える値段では無かったので、興味はあっても、貴重なお年玉はファミコンのゲームソフトに使いたい……という理由もありました。
当初はPCエンジンにあまり興味がなかった筆者でしたが、ある日訪れた友人宅で、想像を絶するPCエンジンの性能を目の当たりにし、驚愕することになったのです。