スクエニ&マーベルの『アベンジャーズ』ゲームにもの申す?! 国内ヒットのカギは
アメコミ原作ゲームのヒット事例は?

そんななかでも、格闘ゲームとして人気になった『MARVEL VS. CAPCOM』、アクション&ステルスゲームとしてシリーズでヒットした『バットマンアーカムシリーズ』、そしてスパイダーマンが縦横無尽に街を飛び回るアクションゲーム『Marvel’s Spider-Man』は、抜きん出た面白さがありました。
特に、『Marvel’s Spider-Man』は抜群の操作感とアクションに加え、コミックファンもうならせるオリジナルストーリーを描いたことで大きな支持を獲得。このゲームは今後のマーベルゲームに影響を与える作品になったといえるでしょう。
原作や映画の追体験ではなく、別の新機軸のストーリーで展開されるというのも今のマーベルを表しており、新しいファンの獲得を見据えた『Marvel’s Avengers』も、そうした意味で意欲作と言えるでしょう。
ゲーム『Marvel’s Avengers』の主要キャラクターはキャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ブラック・ウィドウ、アイアンマンの5名。他のメンバーについての言及はされていませんが、本作は数年間にわたって展開されるプロジェクトで、新たなヒーローやエリアといった追加コンテンツが配信されるといいます。
他のキャラクターの登場を望む人は多いでしょうが、全てのキャラクターを使用可能にし、ストーリーに入れ込むのは無謀でもあります。世界のマーベルファンのキャラクター愛は計り知れないものですが、すべての愛を受け止めていたら、ゲームは破綻してしまう恐れがあるでしょう。
ただ、実際に姿を見せなくても、そのキャラクターの痕跡がゲームの世界にあるだけで、キャラクターゲームとしての価値はぐっと高まります。『バットマンアーカムシリーズ』では、歴代の敵キャラクターがすべて登場するわけでなく、各所に残る彼らの痕跡を集めることでキャラクターを知ることができる、という探索要素が作品に没入できるポイントとして人気でした。