【望月英の「今から始める!」洋ゲーガイド(8)】気づけば朝? なストラテジーゲームの魅力
国家レベルの競い合いを主題とした「ストラテジーゲーム」というジャンルは、FPSなどのシューターゲームと違い、じっくりと先を読んで手を打っていく戦略性が魅力。その代表的ゲームである「シヴィライゼーション」シリーズについて、洋ゲーに詳しい声優、望月英さんが解説します。
じっくり2手3手先を読む「戦略性」が醍醐味
皆様こんにちは! 望月英でございます。連載「洋ゲーガイド」も気がつけば今回で8回目、前回まではシューターゲームばかり取り上げておりました。このままだと「洋ゲー=シューターゲーム」なの? もしくはこのコラムが「望月英のシューターガイド」なの? と思われる方も出てきてしまうかも……。
ということで! 今回はリクエストをいただきまして、ストラテジーゲームの金字塔ともいえる名作「シヴィライゼーション」シリーズについてご紹介したいと思います。
望月もシューターゲームほどに専門的な知識があるわけではないのですが、時には詳しい知人友人に話を聞きつつ、皆さまと一緒に勉強できたらと思っております。
「シヴィライゼーション」(通称Civ)シリーズは、文明発展をテーマとした、ターン制のストラテジーゲームです。前回までご紹介していたシューターゲームは「人と人」の競い合いでしたが、ストラテジーとは「戦略」、「国家」や「種族」など、より大きな規模での対戦を行うゲームとなります。
プレイヤーごとの手順がある、ターンベースのゲームとなるので、シューターのような反射神経や瞬時の状況判断ではなく、じっくりと腰を据えて2手3手先を読んでいき、まさしく「戦略」を練っていく楽しみが同ジャンル最大の魅力ですね!
Civシリーズは、比喩表現なしに「底抜けな中毒性」を持っており、「朝から始めたのに気がついたら次の日の朝になっていた」「連休が知らない内に霧散していた」なんて苦情(笑)がネット上に多数あがっています。
シリーズ3作目では、夜遅くまでプレイしていると画面上のTips(アドバイスコメント)に「寝るのは軟弱者だけです」なんて煽りメッセージまで表示されます!
アメリカでは、アルコール中毒者の団体「アルコホーリクス・アノニマス(匿名のアルコール中毒者団体)」をもじった、「シヴィライゼーション・アノニマス」というCiv中毒患者の社会復帰を支援する団体が設立されたほどです! プレイの際は…お気をつけてほどほどに!(笑)