【望月英の「今から始める!」洋ゲーガイド(14)】eスポーツの歴史が培ったドラマとは
ゲームで勝敗を競い合う「eスポーツ」の何が面白いのか? 大きな魅力のひとつは、リアルスポーツと同様に、心をゆさぶるドラマを次々と生み出す点です。洋ゲーに詳しい声優、望月英さんが解説します。
「ゲーム配信」シーン、その「先駆者」のお話。

皆様こんにちは!望月英でございます。早いものでおうち期間を過ごしている内に2020年、折り返しが迫って参りましたね…!
色々なことができないもどかしさももちろんあるのですが、今までのエンターテイメントや科学技術、さまざまな歴史においても「限られた状況下」だったからこそ生まれたものがあるように、今だからこそできる、産まれるもの、きっとあるんだろうな……と想いを馳せる日々です。
さて、今回の「洋ゲーガイド」では、ちょっとした「歴史」のお話をしたいと思っています。
まだまだ一般的には年月は浅いでしょ? と思われているであろうeスポーツですが、前回書かせていただいた大会配信など、歴史を知った上で見ると、とんでもない感動が生まれたりするのです…!
数多あるドラマのなかでも今回は、僕自身もプレイはもちろん、プロモーション映像のCVや大会のMCをさせていただくなど、思い入れの深いゲーム『Overwatch』にスポットをあてて語っていきたいと思います!
『Overwatch』(以下、OW)はBlizzard Entertainment社からリリースされているアクションシューターゲームで、プレイヤーは6人対6人、敵の攻撃を引きつけ味方を守る「タンク」、高い攻撃力を持ち、敵を倒すことに長けた「ダメージ」、仲間のライフ回復やバフ(補助)、敵にデバフ(妨害)効果を与える「サポート」の3つのロールのなかから、個性あふれる32体(2020年6月現在)のヒーロー(キャラクター)から1体を選択して各マップのルールにのっとり戦うゲームです。
2016年のリリースから現在まで、間もなく5年という長い年月が経っているにも関わらず、今なお世界中から愛されているゲームで、続編『Overwatch2』のリリースが公式発表された現在も、各ヒーローの調整や新マップ、新ヒーローの追加などがあいついでいます。