大人気『ウルトラセブン』アンヌ隊員がまさかの? 放送時「周りに気付かれなかった」理由
『ウルトラセブン』のアンヌ隊員は、いまでも大人気です。ところが演じたひし美ゆり子さんによると、放送当時の周囲の反応は薄かったと言います。それはいったい、どうしてでしょうか。
アンヌ隊員だと気付かれるには「あるもの」が必要だった?

永遠の特撮ヒロインとして名高い『ウルトラセブン』の「友里アンヌ隊員」の人気はいまなお健在で、アンヌ隊員を演じたひし美ゆり子さんが、2025年4月25日に、『仮面ライダーアマゾン』の主役として知られる元俳優の岡崎徹さんとの結婚を発表したときは、特撮ファンのみならず、アンヌ隊員を知る多くの人びとが、驚きと祝福の声をあげました。
多くの少年たちにとっての「初恋」だったアンヌ隊員は、『ウルトラセブン』の放送当時の人気は、さぞすさまじいものだったのではないでしょうか。それこそ、プライベートもこっそり移動しないと、たくさんの人たちから声をかけられて大変そうです。
しかし、ひし美ゆり子さんは、慶應義塾機関誌『三田評論』オンライン版での『ウルトラセブン』放送50周年を記念した鼎談企画のなかで、意外な事実を明かしています。
「私は『アンヌだ、アンヌだ』と言われたことない。」
周囲の反応に関して話が振られた際に、ひし美さんはこのように答えています。これは『セブン』が終わってからの話ではありません。放送中の1年間すら、分かりやすいリアクションは、ほぼなかったといいます。これはいったい、どういうことなのでしょうか。
ひし美さんご自身は、メイン視聴者の子供は、アンヌに気付いても遠慮して言えなかったのではないかと分析しています。また、「あるもの」がないと気付かれないのでは、とも語りました。
それを象徴するのが、デパートで催されたサイン会でのエピソードです。ウルトラ警備隊の制服に身を包んだ状態で臨んだそのサイン会では、人がどっと押し寄せます。あまりの盛況で、ガラスが割れそうになるなどのトラブルが発生し、結果としてサイン会は「中止」となりました。
やはり、人気はすさまじいものだったのです。ところが、その後に制服から着替えて、デパートの外に出てみても、集まった人たちは無反応だったとのことでした。そう「あるもの」とは、「ウルトラ警備隊の隊員服」のことです。
どうやら「アンヌ隊員=ウルトラ警備隊の隊員服」というイメージがあまりにも強く、制服以外の姿だと、ひし美さんだと認識されなかったようなのです。
もし当時、目の前を私服のひし美さんが通ったとして、美しい人とは思っても、それがあのアンヌ隊員役の女優とは、すぐにピンとこなかったかもしれません。それだけ「隊員服姿のアンヌ隊員」が、アイコン的に完成していたといえるでしょう。
(片野)
