【シャーマンキング30周年への情熱(41)】シャーマンファイト突入で際立ったチョコラブの強さ
試合1回戦で見せた、チョコラブの強さと凄さ

話を戻し、19話の後半、シャーマンファイト1回戦の内容を振り返ってみましょう。ここではチョコラブの強さが描かれていました。単なる寒いダジャレを言うだけの男ではありませんでしたね。右手に装備した爪を媒介に、自分の身体の各所に持霊のミックをオーバーソウルして、ジャガーになりきるのが彼の能力です。
ここで改めて「オーバーソウルとは何か」を振り返ってみます。オーバーソウルとは、霊を、本来憑依できないはずの物質に強引に憑依させた際、そこから出ようとして一部があふれる現象のことですが、シャーマンがその状態を維持しながら、あふれた霊を自在に変形させて何らかの形を作ることまで含めて「オーバーソウルする(させる)」という場合が多いでしょう。
霊が憑依できないはずの物質としては、葉が持っている日本刀・春雨や、竜の木刀、X-LAWSの弾丸など、人工的なものが多い印象がありますが、血液を媒介にしていたボリスの例もあるので、そうとも限りません。ですからチョコラブが自分の肉体の一部にミックをオーバーソウルさせるというのはわかるのですが、彼の特徴はその結果ジャガーになりきれるという点です。身体能力が大幅に向上しているわけです。
他のシャーマンのオーバーソウルは、多くが「自分は術者としてそのままであり、武器を強化する」タイプです。自分自身を武器にするのは憑依合体に似ているものの、それを制御するのは自分ですから、同時にやらなければならないことの多さを考えると、アンナが言うとおり高度な技でしょう。これから先の試合が気になります!
最後になりますが、ゲームアプリ『SHAMAN KING ふんばりクロニクル』の事前登録が始まりました! 開発中の画面を見ただけでも期待の高まる内容で、リリースが待ち遠しいですね! 筆者も開発の経緯を多少は知っているので、どのような作品になっているのか今から楽しみです!
それでは今回はこの辺で。また次回よろしくお願いします!
(タシロハヤト)
(C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京