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【シャーマンキング30周年への情熱(41)】シャーマンファイト突入で際立ったチョコラブの強さ

2021年4月から放送中のTVアニメ『シャーマンキング』第19話。アニメならではの表現の魅力を改めて考えると同時に、第1試合で見せたチョコラブの強さについて触れていきます。

見どころ満載の第19話。アニメになって良かった点は――

アニメ『シャーマンキング』第19話で、葉たちはシャーマンファイト予選で激闘を繰り広げたファウストVIII世と再会する
アニメ『シャーマンキング』第19話で、葉たちはシャーマンファイト予選で激闘を繰り広げたファウストVIII世と再会する

 2021年8月19日放送のTVアニメ『シャーマンキング』第19話は、見どころにあふれた回でした。ファウストVIII世との再会、シルバとアンナの意味深な会話、トーナメント戦の開幕、リゼルグの行方、そして始まった1回戦……。
 
 前回の18話でついにグレート・スピリッツの全容が明らかになり、チョコラブが初登場したことと合わせると怒濤の展開です。万が一見逃してしまうと話について行けなくなる可能性も。皆さんは大丈夫でしたか?

 ところで、シャーマンキングがアニメになることは、それ自体が嬉しいのは当然として、特に喜ばしいのは「カラーになること」と「音がつくこと」だと思います。例えば、18話のカラーで描かれたグレート・スピリッツを見ると、外縁部には虹色のゆらめきがありました。原作よりも神秘性が増して感じられます。

 次に音といえば、チョコラブの名前のアクセント。もしかしたらこれで初めて正しいものを知った方もいるのではないでしょうか? 残念ながらチョコラブは、どれだけ頑張ってもみんなに正しく呼んでもらえないので(笑)、せめて皆さんが覚えていてあげてください。

 もうひとつ、音といえば歌です。原作劇中ではいくつかの歌が登場しますが、すでにBoZ(オーの上に長音記号)の「ちみ・ちみMORYO」は第10話で披露されています。それに続き、ファウストVIII世が歌う「ファウスト・ラブ」も登場しました。作詞の才能は微妙なものの(汗)、エリザに対する「ファウスト(自分)の愛」と「ファースト(最初)の愛」というダブルミーニングは、彼らしさが表現されていて秀逸だと感じます。実際に作詞したのは武井宏之先生なので、ファウストの微妙さを表現した先生がやっぱり凄い! ということになるのでしょう。

 少し話はそれますが、今月の少年マガジンエッジ9月号では、ファウストを主人公にしたスピンオフ小説「SHAMAN KING FAUST8 永遠のエリザ」のコミカライズが掲載されています。講談社のWebマンガアプリ「マガポケ」で連載されているものの転載になりますが、読み応えのある小説版の魅力はそのままに素晴らしい作画で描かれています! この機会にぜひ読んでいただきたいと思います(「SHAMAN KING THE SUPER STAR」と「マルコス」は休載です)。

【画像】アニメは「シャーマンファイト」本戦に突入! 怒涛の展開が始まる(7枚)

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タシロハヤト

美少女ゲームブランド「âge(アージュ)」の創立メンバーで、長らくシナリオ、演出、監督等を務める。代表作は「君が望む永遠」シリーズ、「マブラヴ」シリーズ。現在はフリーで活動中。『シャーマンキング』の作者、武井宏之氏と旧知の関係である縁から、同作の20周年企画に参加している。
https://twitter.com/tamwoo_k