ヒーローショー出身の『レッドタイガー』 特撮暗黒期を救った影のヒーロー
1978年特撮番組の絶滅、ヒーローショーの衰退を救ったとも言えるのが、後楽園ゆうえんちが創ったオリジナルヒーロー『UFO大戦争 戦え! レッドタイガー』でした。
78年は冬の時代だった?

ヒーローショーの聖地といえば、「東京ドームシティアトラクションズ」です。いつもTVで見ているヒーローが目の前で見られるので、子供たちは大興奮ですが、今から45年前の1978年、「後楽園ゆうえんち」(東京ドームシティの前身)から誕生したオリジナルヒーローが、TV番組化されるというパターンがあったことをご存じでしょうか。
タイトルは『UFO大戦争 戦え! レッドタイガー』(東京12チャンネル 現・テレビ東京)です。1978年4月から12月まで、全39話が放送されています。マイナーなヒーローかもしれませんが、この作品の存在はかなり貴重でした。
1978年は、アニメの「巨大ロボットブーム」が訪れ、特撮ヒーローが下火の「暗黒期」でした。ウルトラマンも仮面ライダーもシリーズが途切れ、戦隊の『ジャッカー電撃隊』の放送も予定より早く(77年12月)終了したため、空白期間ができていたのです。
そんな状況で困ったのは、「後楽園ゆうえんち」です。TVで人気のヒーローを使うショーが難しくなりました。ただ、後楽園側では77年にオリジナルヒーローを誕生させて、ショーも行っていたのです。それが『レッドタイガー』(原作「大野剣友会」大野幸太郎氏)です。
オリジナルヒーローならばどんな事態があってもショーは続けられる上に、またTVヒーローのショーは権利の関係で売上げを原作や放送局側と折半していましたが、それも軽減されるなどのメリットもありました。特撮は冬の時代でしたが、ショーの存続を賭けて「レッドタイガー」をTV化させ、メジャーヒーローにしようと考えたわけです。
製作は「バロン」シリーズなどを手がけた、「創英舎」がメインとなり、企画はスタートします。タイトルの「UFO大戦争!」は、当時の映画『スターウォーズ』、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』などの宇宙ブームに便乗したものと思われます。





