放映直前!『ウルトラマントリガー」で注目したい『ティガ』との共通点、「宿敵」の存在
2021年7月10日より放送が始まる『ウルトラマントリガー』は、平成の名作といわれた『ウルトラマンティガ』の系譜を引き継ぐといわれています。そこで、その魅力と今後の展開を放送前だからこそ想像してみましょう。
トリガーとティガ、似ている部分とそうでない部分

1996年に放送開始され、今年2021年に誕生25周年を迎える『ウルトラマンティガ』(以下ティガ)の系譜を引き継いだ作品として製作された『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』(以下トリガー)が、2021年7月10日(土)からいよいよ放送開始します。
今回は、「令和版ウルトラマンティガ」を目指すとも伝えられる『トリガー』で注目したい展開について、過去作『ティガ』と比較しながら考えたいと思います。
まず、遺跡にあった石像化した光の巨人と主人公が出会ってウルトラマンになるという展開は、そのまま『ティガ』のオマージュでしょう。そして、基本のマルチタイプ、力の特化したパワータイプ、スピード重視のスカイタイプという三形態は機能、名称ともにティガと一緒です。
変身アイテムも、形こそ違うもののスパークレンスの名前を継承、各形態で放つ必殺光線もゼペリオン光線、デラシウム光流、ランバルト光弾と、ティガの使用したものと同じでした。
しかし、ティガとトリガーで大きく違う点がひとつあります。それが手持ちの武器として使う「サークルアームズ」です。3形態に形を変え、トリガーのそれぞれの形態にあった武器へと変わります。この点はティガではなく、最近のウルトラマンの傾向ですね。
主人公が所属する組織は、地球平和同盟TPUのエキスパートチーム「GUTS-SELECT」。『ティガ』では地球平和連合TPCの特別捜査チーム「GUTS」でした。似たような名前で誤解する人もいたようですが、『ティガ』の地球とは別の地球のようです。昨今のウルトラシリーズは別次元の地球を舞台にしているので、その流れでしょう。
この「GUTS-SELECT」が使う戦闘機が「多目的無人可変ドローダーGUTSファルコン」。ただの戦闘機ではなく、変形可能な無人機になっています。これまでのウルトラシリーズにはなかったタイプのメカですので、今からその活躍に期待しましょう。カラーリングは『ティガ』に登場した「ガッツウイング1号」のオマージュのようです。
そして移動母艦が「対怪獣用戦闘艇ナースデッセイ号」。『ティガ』にも「アートデッセイ号」という大型母艦が登場していますが、名前が似ているだけでデザイン的にほとんど共通点はありません。おそらく名前から想像できるように、『ウルトラセブン』に登場した「宇宙竜ナース」がモチーフだと考えられます。機体中央にナースの首らしいものがあるので、同じ機能があるのかもしれません。