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『仮面ライダー1号』『せがた三四郎』藤岡弘、74歳に 衰える気配のないヒーロー

「藤岡弘、」に改名、停滞、そして復活

「セガサターン25周年大感謝祭」に登場した藤岡弘、氏
「セガサターン25周年大感謝祭」に登場した藤岡弘、氏

 1984年にはアメリカ映画『SFソードキル』に主演し、パリ国際ファンタスティック&SF映画祭批評家賞を受賞しました。日本人として初めて全米映画俳優組合員ともなった藤岡氏は、「昔の武将は一度”、”を打って決意した。周囲に流されることなく立ち止まり自分を見つめる」という覚悟と、「我未だ完成せず」と意味を込めて芸名の最後に「、」を付けるようになったのです。

 役者として着実に実績を積み重ねていた藤岡氏ですが、40代に差し掛かったころ、それまでの超人的な働きによる無茶がたたり体を壊してしまいます。さらに「最も信頼していた者達の裏切り」にあい多額の借金を抱えてしまうのです。

 しばらく停滞の時期を迎えた藤岡氏ですが、かつて藤岡氏に憧れた少年たちが社会人となり現場の実権を握るようになると、次々とオファーが舞い込むようになります。

 1997年から1998年にはセガサターンのCMキャラクター、せがた三四郎として体当たりの演技をこなし、視聴者に強烈な印象を与えました。2002年には故・川口浩氏の後を継いで「藤岡弘、探検隊」の隊長に就任し、お茶の間への復活を強く印象付けました。

 しばらく吹き替えやナレーションのみとなっていた『仮面ライダー』シリーズにも2001年の『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』の警視総監役を皮切りに復帰し、2016年には自身が企画と製作を兼任した本郷猛としての主演映画『仮面ライダー1号』も上映されています。

 プライベートでは1987年にTVドラマ『白い牙』で共演した鳥居恵子さんと結婚しますが1990年に離婚。その後2001年に再婚し、子供をもうけています。2019年には息子と娘ふたり、合わせて3人の子供と一緒にTV出演した藤岡氏は、普段は見られない父親としての顔を覗かせてくれました。

 74歳となっても人の道を外れず、まっすぐ精力的に活動を続ける藤岡氏を見ていると、まさにこの方こそ、人が生きるための教科書なのだと思えてきます。たとえまるで及ばなくても、届かなくても、藤岡氏のように生きてみたい。筆者は常々そう考えています。

(ライター 早川清一朗)

【画像】「セガサターン、シロ!」長くヒーローとして活躍する藤岡弘、(6枚)

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