名言続出!『プロレススーパースター列伝』のブッチャーに学ぶ、“マネー”の大切さ
1980年代当初に活躍していた実在プロレスラーを題材としたマンガ『プロレススーパースター列伝』のなかでも、人生の名言が次々と飛び出す伝説的エピソードが「地獄突きがいく! ザ・ブッチャー」編です。先行きの見えない時代にこそ読み取りたい、“マネー”の大切さとは?
名悪役レスラー「アブドーラ・ザ・ブッチャー」が主役に
2019年10月より消費税率が8%から10%へと上がり、電子マネーやポイント還元など“消費の冷え込み”への対策が講じられてる昨今ですが、実際のところ家計への影響はいかがなものなのでしょうか? 「多くの食料品などが8%のままなので、さほど影響がない」という意見もありますが、やはり大型家電やクルマ、住宅など高額商品の購入となると二の足を踏んでしまうのが正直なところ。また中小企業にとっても次の決算は大ダメージです。
つまりはこの先、“お金(マネー)の大切さ”がより心に染みる時代になることが簡単に予想できるのですが、そこを生き抜く金言が散りばめられているマンガ作品があります。1980年から1983年まで小学館「週刊少年サンデー」で連載された『プロレススーパースター列伝』(原作:梶原一騎 作画:原田久仁信)の栄えある第1巻に掲載された「地獄突きがいく! ザ・ブッチャー」編です。
2019年2月19日に両国国技館で開催された「ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂~」での引退式まで140回以上の来日回数を数えた名悪役(ヒール)レスラー、『アブドーラ・ザ・ブッチャー』を主人公にしたこの物語は、まさに“マネー”の大切さをしみじみと感じ、薫陶を与えられるべき珠玉の内容となっています。
物語は、売れないレスラーだった「ゼーラス・アマーラ」が東南アジア遠征を経て習得した「空手」を武器にのし上がっていくサクセス・ストーリーなのですが、やはり作品の随所には虚実織り交ぜた「梶原ファンタジー』が多く散りばめられています。そもそもブッチャーの本名からして、本当は「ラリー・シュリーブ」ですし、空手の師匠であるシンガポールの『ガマ・オテナ』も架空の人物です。しかし、梶原一騎センセ(ここは、あえてブッチャー風に)によって描かれたブッチャーの名言の数々はどれも「本物の響き」を持つものであり、読者に「真理」を訴えるものとなっています。