『鬼滅の刃』漫画第8巻あらすじ 煉獄さん、猗窩座と死闘「心を燃やせ」
吾峠呼世晴先生による漫画(マンガ)『鬼滅の刃』第8巻(ジャンプコミックス/集英社)のあらすじとみどころを紹介。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の中盤から終了までと、TVアニメ2期『遊郭編』の始まりが描かれます。無限列車で上弦の参・猗窩座と死闘を繰り広げた煉獄杏寿郎は、炭治郎に「心を燃やせ」と言葉を遺します。
『鬼滅の刃』第8巻について
書名 | 『鬼滅の刃』8「上弦の力・柱の力」 |
著者 | 吾峠呼世晴(ごとうげこよはる) |
発行日 | 2017年10月4日 |
発行日 | 2017年10月9日 |
価格 | 400円+税(440円) |
発行所 | 株式会社集英社(ジャンプコミックス) |
ISBN-10 | 4088812123 |
ISBN-13 | 978-4088812120 |
『鬼滅の刃』第8巻の表紙・裏表紙
『鬼滅の刃』第8巻の表紙には、炎柱・煉獄杏寿郎のイラストが描かれています。また、このイラストは『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』ティザービジュアルの元となっています。
眠り鬼・魘夢にヒノカミ神楽「碧羅の天」を放った炭治郎の戦いの顛末は!? さらに、炭治郎一行の下に現れたものの正体とは!? そして炎柱・煉獄杏寿郎が動く。その強き者の口から語られる言葉の先に炭治郎が見たものとは!?
『鬼滅の刃』第8巻のサブタイトル
- 第62話「悪夢に終わる」
- 第63話「猗窩座」
- 第64話「上弦の力・柱の力」
- 第65話「誰の勝ちか」
- 第66話「黎明に散る」
- 第67話「さがしもの」
- 第68話「使い手」
- 第69話「前へ進もう少しずつでも構わないから」
- 第70話「人攫い」
『鬼滅の刃』第8巻の主な登場キャラクター
竈門炭治郎、竈門禰豆子、我妻善逸、嘴平伊之助、煉獄杏寿郎、魘夢、猗窩座、鬼舞辻無惨、煉獄槇寿郎、煉獄千寿郎、煉獄瑠火、宇髄天元、栗花落カナヲ、神崎アオイ、高田なほ、寺内きよ、中原すみ
『鬼滅の刃』第8巻のあらすじ
炭治郎が無限列車と一体化した下弦の壱・魘夢(えんむ)の頸を斬ります。乗客も全員が無事。しかし、そこに上弦の参・猗窩座(あかざ)が現れます。手負いの炭治郎を狙った猗窩座に、煉獄さんが応戦。強さに惚れ込んだ猗窩座は鬼にならないかと誘いますが、煉獄さんは断り、命がけで戦います。夜明けが近づき、日光を恐れた猗窩座は逃亡してしまいます。
傷も癒えないうちに煉獄家を訪れた炭治郎。炭治郎の耳飾りを見た煉獄さんの父・槇寿郎(しんじゅろう)は、炭治郎に「”日の呼吸”の使い手だな?」と迫ります。言い争いになり、炭治郎は槇寿郎に頭突き。頭突きしたことで事態は収まり、弟・千寿郎(せんじゅろう)は炭治郎が探す「日の呼吸」の手がかりとなる炎柱の手記と思われる書を持ってきますが、破られていました。
無限列車での戦いから4か月。ある日の任務を終えた炭治郎が蝶屋敷に戻ると、神崎アオイと高田なほが音柱・宇髄天元に連れ去られようとしていました。栗花落カナヲは自分の意志で天元を止めようとし、居合わせた炭治郎、善逸、伊之助の3人が代わりに遊郭の任務に同行することになります。
『鬼滅の刃』第8巻のみどころ
煉獄さんと上弦の参・猗窩座の戦い
炭治郎と煉獄さんの前に現れた、上弦の参・猗窩座(あかざ)。猗窩座はまず、手負いの炭治郎を狙います。そして「なぜ手負いの者から狙うのか理解できない」という煉獄さんを「お前も鬼にならないか?」と誘うのです。人間だから老い、死ぬから強くなれないという猗窩座に、煉獄さんは静かな反論。
「老いることも死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ」
「老いるからこそ死ぬからこそ 堪らなく愛おしく尊い」
「強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない」
「君と俺とでは価値基準が違う 俺は如何なる理由があろうとも鬼にならない」
鬼にならないなら殺す、と猗窩座は術式「破壊殺・羅針」を展開します。
「素晴らしき才能を持つ者が醜く衰えてゆく 俺はつらい耐えられない死んでくれ杏寿郎若く強いまま」
煉獄さんと猗窩座は問答しながら、激しい戦闘を繰り広げます。煉獄さんが負傷しても、鬼である猗窩座はすぐに回復。しかし、煉獄さんは加勢しようとする炭治郎を制止し、「強き者の責務」を果たすために戦い続けます。
「俺は俺の責務を全うする!! ここにいる者は誰も死なせない!!」
煉獄さんが遺した言葉
煉獄さんが猗窩座をとらえた状態で、間もなく夜が明けようとしていました。猗窩座は首に食い込んだ刀を折り、煉獄さんに押さえつけられた両手を引きちぎってその場から逃亡しようとします。追う炭治郎は刀を投擲。猗窩座の胸を貫通しますが、動きを止めることはできませんでした。
「逃げるな卑怯者!!」
「煉獄さんの方がずっと凄いんだ!! 強いんだ!! 煉獄さんは負けてない!! 誰も死なせなかった!!」
「お前の負けだ!! 煉獄さんの勝ちだ!!」
泣き叫ぶ炭治郎に、煉獄さんは「もうそんなに叫ぶんじゃない」「竈門少年が死んだら俺の負けになってしまうぞ」と穏やかな表情で声をかけます。煉獄さんが炭治郎たちにかけた言葉「心を燃やせ」は、作中屈指の名セリフと言えます。
「胸を張って生きろ」
「己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと 心を燃やせ 歯を食いしばって前を向け」
「君が足を止めて蹲っても時間の流れは止まってくれない 共に寄り添って悲しんではくれない」
自分の心に正直になる栗花落カナヲ
無限列車での戦いから4か月が経ち、炭治郎たちは鍛錬をしながら任務についていました。ある日の任務を終えた炭治郎が蝶屋敷に戻ると、神崎アオイと高田なほが音柱・宇髄天元に連れ去られようとしていました。助けを求められた栗花落カナヲは、天元が上官であること、自分は任務に行かなくてはならないことに葛藤。しかし銅貨を投げることはせずに、アオイと天元をつかんで阻止します。
出立する前に炭治郎が銅貨を投げてカナヲに伝えたことが、カナヲのなかで息づいていたことが分かるシーンです。
『鬼滅の刃』第8巻はどこまでアニメ化された?
『鬼滅の刃』第8巻のストーリーは、第62話が『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の中盤にあたり、第66話で終わります。第67話以降がTVアニメ『鬼滅の刃』2期「遊郭編」として放送されました。
※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記
(マグミクス編集部)